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2021年12月20日

職務経歴書の書き方についてVol.2-2~具体的なエピソードの書き方:構成編~

リージョナルキャリア大阪のコンサルタント、吉田です。

先週からめっきり寒くなってきましたね。12月なので当然と言えば当然なのですが・・・。私は夏派のため、どうも冬になると活力が低下してしまいます。

そんななか、何か解決方法はないかとサウナを試したところ、ハマってしまいました。

最初は暑くて5分耐えるのも大変、脈拍もすごい上がり方をしていたのですが、最近は普通に「サウナ約10分」→「水風呂」→「休憩」というサイクルを3セットこなせるようになりました。

代謝も上がり、「整う」気持ち良さから、ついつい毎週通ってしまいます。サウナ後も爽快感があり、その日は一日の活力もアップしている気がします。

さて、今回は「職務経歴書の書き方Vol.2-2」ということで、職務経歴書に記載するエピソードの構成についてお伝えしたいと思います。

Vol.1では全体的なポイント、Vol.2-1ではエピソードの選び方についてお伝えしましたので、ぜひこちらもご覧ください。

起承転結.jpg

「エピソードの構成」

職務経歴書に記載するエピソードをピックアップしたら、エピソードから「何を伝えたいか」をしっかり考えましょう。

そして、「起承転結」や「結果→要因の説明」があると、読み手の理解が深まりやすくなります。

例えば、

・当初の状況⇒何を課題に設定したか⇒課題解決のための戦略と実行したこと⇒結果

あるいは

・成し遂げた成果や実績⇒その要因1⇒その要因2⇒その要因3

という流れです。

添削実例

下記は、実際に添削をした一例です。

※添削前

エリア内の大手から中小企業を担当し、細かなコミュニケーションや業務フォローで、社内外と協力をしながら、規模としては歴代最大級の物件や複数の大型案件を受注しました。

また、大型案件ばかりに注力せず、小規模案件に対しても細かくフォローすることで、年間を通じて安定した売上げの確保を続けてまいりました。

⇒全体的に抽象的で、歴代最大級の物件が受注できたことや、安定して売上げを確保していたことは分かるのですが、「どう工夫して受注できたのか」「どれくらい大変だったのか」など、具体的な仕事のすごさや良さがあまり伝わってきません。

※添削後

■歴代最大規模の案件:大手A社の○○プロジェクト

「当初の状況」

A社としては史上最大模規となるプロジェクトで、社内外から非常に大きな注目を集めているプロジェクトを担当することとなった。

「設定した課題」

規模の大きさから、A社の経営陣は○○に対して不安を感じており、○○と○○を共存させながら、不具合なく進めるための提案と実現をしなければならなかった。

「課題に対しての戦略と心掛けた行動」

A社の不安や課題を鑑み、部門内だけでなく他部門からの協力も得ながらミーティングを重ね、課題解決の方向性を設定。

プロジェクト始動前より、A社との定期的な打合せや検討会を1週間に1回以上設定し、半年間に渡り粘り強く事前準備を行う。

ときには間に入って、自ら咀嚼した内容での説明や交渉を心掛け、共通理解を深めた。

また、キーマンである部門長への事前プレゼンを設定するなどして、納得度や温度感を確認した上で、本提案へと繋げた。

「結果」

提案したすべての内容が認められた結果、全体で約○○億円、史上最大の受注額となる案件の受注に至った。

また、本案件のみにばかり注力せず、その他の小規模案件に対しても細かくフォローすることで年間通じて安定した売上げを確保しています。

いかがでしょうか。

添削前より、情景や行動している姿がイメージしやすくなっていませんか?

少し分量は多くなってしまいますが、自己PR欄などに多くの項目を作って抽象的な内容を並べるより、このように具体的に良い仕事がイメージできる内容に構成した方が、ご自身の「らしさ」や「良さ」が伝わる内容になると思います。

次回は、「エピソードの具体性」についてお伝えしたいと思います。

「書類選考が不安」「転職活動が上手くいっていない」という方は、ぜひご相談ください。

 
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