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2022年8月5日
【転職ノウハウ】意外と重要な面接シーンの「逆質問」
こんにちは。リージョナルキャリア大阪(株式会社グリッド)のコンサルタント、吉田です。
転職サポートをしていく中で、日々、多くの方と面接練習や対策を行っています。その中で、質問にはスムーズに回答できるのに、いざ逆質問となると「なぜそんな質問をするの?」という方も多いように感じます。
せっかく面接が順調に進んでいても、逆質問の準備を怠っていたばかりに評価が下がってしまうという可能性もあります。また、逆質問は「与えられた権利」とばかりに何でも質問して良いわけではありませんので注意が必要です。
今回は、面接での逆質問についてのポイントをまとめました。これから面接に臨まれる方はぜひ参考にしてください。
2つ程度は質問をした方が良い
まったく質問がないというのは「相手に興味がない」と受け取られがちなので、避けるべきです。ただし、逆に5つも6つも質問をすると、限られた面接時間内で一方的なコミュニケーションを取ったという印象を与えかねません。
意図のない過剰な質問は、評価や印象を悪くしてしまう可能性がありますので、思いつきで質問することは避け、できれば今回の転職理由に紐づいた内容で、転職の判断材料や入社後のイメージを明確にするための質問を2つ程度、事前に用意しておくと良いでしょう。
企業側にとって逆質問とは
逆質問の時間は、企業側にとって以下のような意味合いがあります。
- ・応募者の不安を解消したい
- ・応募者の志望度、本気度を確かめたい
- ・価値観を知って、自社との相性を確かめたい
面接時の逆質問は、企業に対する疑問や不安を解消する良い機会である一方、企業側は応募者の考え方や価値観、転職への本気度や志望度を見極めようとしています。
「転職理由」や「転職して実現したいこと」「仕事を進める上での価値観」などに紐づいた逆質問を通じて、一貫性のある印象を得ることが大切です。
オススメの質問例
①キャリアップや自身への評価が転職理由の場合
- ・入社後、まずはどのようなミッションや成果が求められることになりますか?
- ・どのような思考や行動特性の方が活躍されていますか?
②会社の価値観や仕事の進め方が転職理由の場合
- ・(配属予定の)部門の方々は、仕事にどのようなこだわりを持っている方が多いですか?
- ・御社の職場の雰囲気は切磋琢磨しながら刺激し合い、高め合う組織という印象なのですが、実際はどのような雰囲気でしょうか?
このような質問は、入社後をイメージするために聞いているのだと理解できるため、転職理由とも違和感なく、「計画的で前向きな仕事への取り組みが期待できる」という印象を相手に与えることができます。
あまりオススメしない質問例
- ・賞与の実績はどのように推移していますか?
- ・残業時間はどれくらいですか?
- ・福利厚生はどのくらい使われているのでしょうか?
- ・有休の利用実績はどれくらいですか?
- ・3年以内の離職率はどれくらいですか
これらは確認しておきたいことだとは思いますが、できれば面接の際に聞くのではなく、人材紹介会社を経由されている場合には担当のコンサルタントに、直接応募の際は面接後もしくは内定後に人事担当に聞くことをお勧めします。
これらを「どうしても面接官から聞きたい」ということであれば、転職理由に紐づけて質問した方が良いでしょう。
唐突にこのような質問が出てくると、面接官に「転職理由とは別のことが気になるのだろうか?」「他にもっと転職を考えた理由があるのではないか?」という疑問を持たれる可能性もあります。また、「自社や業務内容については興味がないのだろうか」と考えられてしまいます。
フォローの意味で何でも質問できる時間を設けている場合は別として、企業にとってネガティブな印象に映る可能性がある質問は避けるようにしましょう。
また、「相手を試す」ような質問もお勧めしません。自身の知識や事前調査をアピールするために、「○○のような事業環境の中で○○という課題があると考えるのですが、貴社としては今後どのような対策を考えているのでしょうか?」といった質問をする方もいらっしゃいます。
企業によってはこのような質問をする方を好む場合もありますが、どうしても「上から目線」で相手を試しているような印象を与えてしまいがちです。自身のキャリアと相手の立場、企業風土や空気を読んだ上での質問を心掛けることをお勧めします。
弊社では引き続き個別相談会を実施しております。面接対策などでお悩みの方もお気軽にご相談ください。